私たちは、海外で買い物などをする時に、現金またはカード支払いをすると思います。
それ以外の支払い方法としては、ビットコインに代表される暗号資産(仮想通貨)で支払いをするという方法もあります。
さらには「ツケ」でという人もいるかもしれません。
さて、一口に現金といっても、その現金の用意の仕方は様々です。
また、クレジットカード(またはデビットカード)の利用方法も様々です。
暗号通貨になると、今や2000種類以上有ると言われているので、もっと複雑になります。
今回は
*現金
*カード
*暗号資産(仮想通貨)
の3パターンを用いて海外で買い物をする方法についてまとめてみました。
これだけをとっても、
「どこで両替するのか?」
「どのように使うのか?」
という観点からみると、たくさんの種類があるのがわかると思います。
外貨支払い方法(調達手段・種類)
ではどのような調達手段があるのか見ていきましょう!
外貨現金を使う場合
日本国内で両替をする
- 銀行
- 空港
- チケットショップ
- 両替専門店
- 通信販売
日本国外で両替をする
- 現地の銀行
- 現地の空港
- 現地の両替専門店
カードを使う場合
ATMでキャッシングをする
- 国内の円建て銀行口座
- 国内の円建てクレジットカード
- 国内の円建てデビットカード
- 国内の外貨建て銀行口座
- 国内の外貨建てクレジットカード
- 国内の外貨建てデビットカード
- 海外の外貨建て銀行口座
- 海外の外貨建てクレジットカード
- 海外の外貨建てデビットカード
カード払い
- 国内発行の円建てクレジットカード
- 国内発行の円建てデビットカード
- 国内発行の外貨建てクレジットカード
- 国内発行の外貨建てデビットカード
- 海外発行の外貨建てクレジットカード
- 海外発行の外貨建てデビットカード
暗号資産(日本では仮想通貨という名称で呼ばれている)を使う場合
- ビットコイン
- その他のコイン
ちなみに、私は、この種類のすべての利用方法を経験しています。
個人差が出ますが、気に入った支払い方法と嫌いな支払い方法とに別れてきます。
上記のそれぞれの支払手段には、メリット・デメリットがあります。
まずは、カードと現金とについて、一般的なことから比較してみましょう。
「カードのメリットは現金のデメリット」
「現金のメリットはカードのデメリット」
と概ねいえます。
仮想通貨の場合は、少し違う観点もあるので、両方の側面を見てみましょう。
カードのメリット
何と言ってもカードのメリットは、手持ちの現金がなくても買い物ができることではないでしょうか?
国際ブランドのマークがあるお店で、カードを使った支払いができるはずです。
それと、財布が現金でかさばらないこと。
このメリットは大きいですね。
最高額紙幣が760円という国もあります。
現金で1000万円の両替をしたことが有りますが、リュックサックいっぱいの紙幣を渡されました。。。これはホントに困りましたね。
一方では、高額紙幣が11万円の国もあります。
1000万円でも100枚弱の紙幣にすぎないので、財布にも入ってしまいます。
この違いは大きいですね。
現金のメリット
では、現金のメリットは何でしょうか?
それは、「現金は王様」だということです。
クレジットカードはたしかに便利ですが、現金しか使えないお店も多いのです。
私は海外旅行した時には、地元で有名なローカルフードを試すことにしています。
そんな地元民に愛される有名店だったとしても、クレジットカードの支払いを受け付けていないことが多いのです。
しかし、私は、現金の支払いを断るお店に、過去一軒も遭遇したことはありません。
現金支払いが出来ないお店はないのです。
「現金は王様」これは間違いない事実です。
私は、海外では外貨現金を多用します。
クレジットカードでの支払いは、お店がカード決済手数料を負担する仕組みになっているので、私は現金で支払い、ディスカウントの交渉をするようにしています。
こんな面倒なディスカウント交渉をするのは嫌だと思われるかもしれませんが、私にとっては会話を楽しんでいる程度の事なので、喜びでもあるのです。
だから、私は現金が大好きなのです。
仮想通貨のメリット・デメリット
さて、あまり馴染みがないかもしれませんが、仮想通貨のメリット・デメリットはどうでしょうか?
仮想通貨の一般的なメリット
① 国境を超えて支払いが可能
② 送金手数料が安い
③ 安全
なんと言っても、国境をまたいで瞬時に決済が完了することではないでしょうか?
送金手数料も銀行送金と比べると格安です。
仮想通貨の暗号化技術は、現在、最高水準の暗号化レベルといわれており、たいへん安全といえます。
絶対に活用したほうが良いと思います。
仮想通貨の一般的なデメリット
① 使えるお店が少ない。
② 仮想通貨を購入するのが大変。
③ 仮想通貨のレートがよくわからないので、オトクなのかよくわからない
一つずつ紐解いてみましょう。
① 使えるお店が少ない。
日本では大手家電量販店やインターネット上の店舗で利用できるお店の数は増えてきていますが、まだまだ利用できるお店が多いとはいえない状況です。(2019年12月現在)
海外旅行をした時に、その国で仮想通貨で支払いができるお店を探してお店巡りをしたことが有りますが、まだまだ多いとはいえません。
仮想通貨の支払いを受け付けているお店は、先進的な取り組みをしている感じがするので、そんなお店巡りをするのもちょっとした楽しみでした。
使えるお店を見つけて、仮想通貨を使って見る体験をしてみると面白い発見があるかもしれません。
② 仮想通貨を購入するのが大変。
何よりも日本国内で仮想通貨を買うのは大変です。
日本では、仮想通貨交換所(取引所)に口座を開設して、その後、仮想通貨を購入できるように為ります。
住所確認書類が郵送されるのを待たなければなりません。
今すぐほしいと思っても買えないのです。
これは、手間がかかり不便です。
一方、一部の国では、コンビニのレジで仮想通貨を買うことが出来ますし、仮想通貨専用ATMで購入も販売も出来ます。
これらのサービスと比べると、日本はコンプライアンス重視のため、利便性が小さくなっています。
日本では、仮想通貨法が2017年4月1日に施行され、世界に先駆けて仮想通貨の法整備がされたこともあり、世界中からその動向が注目されています。
この法律の主たる目的は、顧客保護とマネーロンダリングの防止です。
法律の制定は評価されるのですが、もっと改善が有るべきだと思えてなりません。
外為法が改正され、外貨両替ビジネスが銀行以外でもできるように為りました。
この法律改正は規制緩和の大合唱の際に、それに即して改正された法律の一つですが、とても良い法改正だと評価されるべきだと思います。
同じく、仮想通貨の両替についても、もっと現実に即したより良い法改正を今後望んでいます。
なぜなら、仮想通貨の技術は、既存の金融システムの根幹を大きく変える技術であり、今後、既存の金融機関は否が応でも仮想通貨の技術を取り入れた新しいシステムを作る必要があるからです。
新技術には新プレイヤーが望ましいのです。
『新約聖書』マタイ伝第九章の一節に、「新しき葡萄酒を古き革袋に入るることは為じ。もし然せば袋張り裂け、酒ほとばしり出てて袋もまた廃らん。新しき葡萄酒は新しき革袋に入れ、かくて両つながら保つなり(新しいぶどう酒は古い革袋には入れない。そんなことをすれば革袋が破れて酒が漏れるし、袋もだめになる。新しいぶどう酒は新しい革袋に入れれば、ぶどう酒も袋も両方が保たれる)」とありますが、まさにその通りだと言えます。
また、ある有名な方が、仮想通貨に関連してこんなことを言いました。
「仮想通貨は、スイスのプライベートバンク以上だ。誰でもプライベートバンクよりも強固で、しかも、プライバシー保護も完璧な口座を無料で持つことができる。携帯電話がプライベートバンク口座になるのは悪夢だ!」
ちょっと話が脱線して横道にそれてしまったので、もとに戻しましょう。
仮想通貨で支払いをするということは、円でもなく、その国の通貨でもなく、仮想通貨建ての決済をするということです。
慣れないうちは、少し頭がこんがらがる事になります。
また、横道にそれて余談になりますが、2017年、日本のビットコインの価格は、アメリカのそれと比べて高い値段でした。
米ドル日本円の為替レートを加味して日本のビットコインの価格をドル建てで考えると、大体5~10%くらい高い値段がついていました。
アメリカでビットコインを買って、日本でビットコインを使うと、日本円で買い物をするよりもオトクな状態が続いていました。
このビットコインの価格差を利用して、安い国でビットコインを買って、高い国で売ることを専門にしていた外国人の友だちが居ましたが、彼はひと財産を築いてこの業界から引退しました。
仮想通貨が値上がりして、「数百万円の投資金額が数億円になった!」という映像をテレビでみましたが、それよりも前に、彼は価格差を利用して財産を築いたのです。
今頃彼はどうなっているのでしょうか?
③ 仮想通貨のレートがよくわからないので、オトクなのかよくわからない
店舗で仮想通貨を使って支払いをした時の私の体験談をお話しましょう。
あるカフェでビットコインで支払いをしようとしました。
ビットコイン建てだったので、ビットコインで0.0134BTCと言われたのです。
これが一体日本円でいくらになるのかすぐわかりますか?
今なら、およそ10,600円です。(1BTC=約79万円 2019年12月26日換算)
当時は、大体300円くらいだったのですが、すぐに300円だとわからなかったのです。
外貨もそうですが、両替レートに馴染みがないと、直ぐにはわからないです。
これが、デメリットですね。
以上が一般的な3者のメリット・デメリットです。
次に個別に見ていきましょう。
はじめに、
外貨現金を調達する場合
から。
前述のように、このような方法があります。
日本国内で両替していく
- 銀行
- 空港
- チケットショップ
- 両替専門店
- 通信販売
国外へ行ってから両替
- 銀行
- 空港
- 両替専門店
外貨現金でも、色々な両替場所で両替することができるのがわかると思います。
しかし、基本的には日本円と外貨との交換をすることに変わりはありません。
どこで両替をするのがオトクなのか?
(両替レートはどこが良いのか?)
それが一番気になるポイントですね。
両替レート以外で気になる点としては、
- 小額紙幣対応
- 高額両替対応
- 新札・新券対応
- 安全性
だと思います。
色々経験した私なりの感じた表を作ってみました。
もちろん、それぞれのお店によって状況が違ってきます。
あくまでも、全般的な傾向としてお考えください。
外貨現金両替場所 | 両替レート | 小額紙幣 | 高額両替 | 新札・新券 | 安全性 | |
国内 | 銀行 | × | ○ | × | △ | ○ |
空港 | × | △ | × | × | △ | |
チケットショップ | △ | △ | × | × | △ | |
両替専門店 | ○ | △ | ○ | × | ○ | |
通信販売 | ○ | △ | × | × | △ | |
国外 | 銀行 | × | △ | △ | × | ○ |
空港 | × | × | △ | × | △ | |
両替専門店 | ○ | × | ○ | × | △ |
ちなみに、当社はこのように考えています。
外貨現金両替場所 | 両替レート | 小額紙幣 | 高額両替 | 新札・新券 | 安全性 | |
国内 | 両替専門店 M changer | ◎ (国内最優良) | × (在庫限り) | ◎ (1千万円可) | × (在庫限り) | ◎ (個室対応) |
次に、
カードを利用する場合
ATMでキャッシングして使う
- 国内の円建て銀行口座
- 国内の円建てクレジットカード
- 国内の円建てデビットカード
- 国内の外貨建て銀行口座
- 国内の外貨建てクレジットカード
- 国内の外貨建てデビットカード
- 海外の外貨建て銀行口座
- 海外の外貨建てクレジットカード
- 海外の外貨建てデビットカード
カード払い
- 国内発行の円建てクレジットカード
- 国内発行の円建てデビットカード
- 国内発行の外貨建てクレジットカード
- 国内発行の外貨建てデビットカード
- 海外発行の外貨建てクレジットカード
- 海外発行の外貨建てデビットカード
カードと言っても、色々なカードがあなたの手元にもあると思います。
銀行系のATMカードもあれば、デビットカード、クレジットカードもあります。
発行会社によって、カードの取引条件が全て違います。
これをまとめて論じることに無理がありますが、ここでは批判を恐れずあえて挑戦したいと思います。
カードで気になるのは、次の点だと思います。
*外貨両替の手数料率
*現地ATM手数料
*それ以外の手数料
そこで、これらのカードのATMでのキャッシングのメリット・デメリットを表にまとめてみました。
ATMでのキャッシング 比較表 (米ドルの場合)
両替手数料(※0) | その他手数料 | ATM手数料(※1) | 補足説明 | |||
国内 | 円建て | 銀行口座 | 1.6%~ | △(※2) | 数百円~ | ※3 |
クレジットカード | 1.6%~4% | ローン金利 | 数百円~ | ※3 ※4 | ||
デビットカード | 1.6%~ | △(※2) | 数百円~ | ※3 | ||
米ドル建て | 銀行口座 | 0% | △(※2) | 数百円~ | ||
クレジットカード | 0% | ローン金利 | 数百円~ | ※4 | ||
デビットカード | 0% | △(※2) | 数百円~ | |||
海外 | 米ドル建て | 銀行口座 | 0% | △(※2) | 数百円~ | |
クレジットカード | 0% | ローン金利 | 数百円~ | ※4 | ||
デビットカード | 0% | △(※2) | 数百円~ |
※0 円建てのカードの場合、VISAやMastercardやJCBなどの国際ブランドが定める両替レート(算定レート)にカード発行会社が外貨取扱手数料を上乗せした金額が手数料となります。
その手数料を率に換算したものを両替手数料としました。
※1 ATMの機械所有者がATMの利用料金を請求します。このATM利用料は利用金額とは別に請求される場合があり、その金額を表示しました。
また、同銀行のATMから現金を引き出す場合には、ATM手数料がかからない場合があります。
※2 その他手数料などはカード発行会社の約款に準ずることに為ります。
※3 円建ての口座から米ドル金額を決済する場合、両替レートの調整金が発生する場合があります。
※4 クレジットカード利用の場合、ATM手数料がゼロに為り、ローン金利のみの支払いとなることも有ります。
カード利用約款に準じます。
ポイントとなるのは、ATMの利用手数料です。
ATMから現金を引き出す際に、
「ご利用預金額とは別に、このATMの利用手数料は○ドルかかります。」
と言うようなメッセージが出れば、それが利用金額とは別にかかる手数料となります。
ATMを利用する際に気をつけましょう。
カード払い 比較表
両替手数料(※0) | その他手数料 | |||
国内 | 円建て | クレジットカード | 1.6%~ | ※1 |
デビットカード | 1.6%~ | ※1 | ||
外貨建て | クレジットカード | 0% | ※2 | |
デビットカード | 0% | ※2 | ||
海外 | 外貨建て | クレジットカード | 0% | ※3 |
デビットカード | 0% | ※3 |
※1 カード発行会社の利用約款に準じます。
※2 外貨建ての場合、サービス利用通貨と支払い通貨が同じなので、両替手数料はかかりません。しかし、円建てのカードとは違う手数料の徴収方法がある場合もあり、カード発行会社の利用約款に準じます。
※3 外貨建ての場合、サービス利用通貨と支払い通貨が同じなので、両替手数料はかかりません。しかし、ショッピングでも利用料金の数%の手数料や最低チャージを徴収するカードもあり、カード発行会社の利用約款に準じます。
ポイントとなるのは、カード発行会社の利用約款です。
手数料等をよく理解した上で、カードを利用すると良いでしょう。
以上が、カード利用のまとめです。
最後に
暗号資産(仮想通貨)
です。
先にも触れたとおり、今後は仮想通貨を使った支払いが便利ということになってくるでしょう。
現在、硬貨の発行を中止した国もありますし、今後、紙幣の発行も取りやめるという国もあります。
そうなった場合、仮想通貨と言っても、国が発行する仮想通貨も含まれてくることに為ります。
ますます目が離せない決済方法となるでしょう。
ビットコイン
仮想通貨の王様と言われています。
最古の暗号通貨で世界中で最も有名な仮想通貨です。
ビットコインを仮想通貨の基軸通貨と呼ぶ人も居ます。
ということで、世界中でビットコインの支払いを受け付けているショップも増えています。
オンラインカジノでビットコインで賭けをすることも出来ます。
航空券を買うこともできるし、ピザを買うこともできる。
ピザと言えば、ビットコインが初めて商品と交換されたのがピザでした。
2010年5月、Laszlo Hanyeczが2枚のピザを1万BTCで購入したのが最初だと言われています。(現在価値で130億円以上。。。)
また、ゴールドや有価証券、不動産といった資産性があるものを購入できるお店もあります。
これは、なかなかクレジットカードでは考えられないのではないでしょうか?
ビットコイン誕生から今まで様々な仮想通貨が誕生しています。
ビットコインよりも便利で、ビットコインでは出来ない機能を搭載したコインも沢山誕生しています。
「インターネットが誕生した時以上のインパクトが有る!」
と言われる仮想通貨。
今後、ますます目が離せなくなりそうです。
いかがでしたでしょうか。
様々な外貨支払い方法がありますが、それぞれのメリット・デメリットを踏まえたうえで
一番あなたに合った方法で利用できると良いですね。
もちろん、日本国内で外貨現金の両替の際は、当店、エムチェンジャーにお任せください。