アルジェリア民主人民共和国は、北アフリカに位置する。
アフリカ大陸で最も領土が広く、世界でも第10位の領土面積である。
天然ガスや石油を産出し、その他にも鉄鉱石やリン鉱石などがとれるため、GDPはアフリカ諸国の中では上位である。
「ディナール」は古代ローマの銀貨「デーナーリウス」に由来し、現在も主にアラブ圏の国々で、それぞれ別の通貨の名称として使用されている。
サハラ・アラブ民主共和国(旧スペイン領の「西サハラ」。未承認の国が多い)でも、法定ではないが実際上の通貨の一つとされている。
1990年代初めにインフレーションが起こった結果、通貨補助単位のサンチームや小額のディナール硬貨はほぼ使われなくなった。
一般に流通している硬貨は5ディナール以上である。
100ディナール紙幣は、硬貨に置き換わった。
現在は補助単位であるサンチームの紙幣や硬貨はないが、今でもサンチーム単位で値段を言う習慣がある。
例えば、100ディナールの商品を1万サンチームと言う。
アルジェリアでは自国通貨および持ち込み外貨の管理を厳格に行っている。
入国の際、携帯する外貨(紙幣のみ)の金額を申告する。
出国時に、現地でディナールに両替した金額と持ち出す外貨との総計が、申告した金額と一致しない場合、トラブルになる可能性がある。
そのため、アルジェリアにおいて両替をする際は、両替証明書を受け取り、外貨の申告書と共に保管する必要がある。
1アルジェリアディナール=およそ0.872円(2020年3月現在)