ベトナムの通貨のドンは「銅」に由来し、もともと銅銭1枚が1ドンであった。
南北ベトナムに分かれていた時代も両国とも通貨呼称は同じドンであり、南ベトナム併合後は、当然ドンに統一された。
アジアの中ではインドネシアルピアと並んで少額交換単位の通貨なので、桁数の多さに慣れることが必要である。
最近は尻の3桁を省略したキロドンで表示することも多くなってきている。
アセアン諸国の中でも、人口が多く平均年齢の若いベトナムは、チャイナ+ワンの対象国として外資系企業の工場移転先としての地位を確保している。
ただし、ドンの為替リスクがベトナムに投資する際の大きなリスクである。
最近は落ち着いているが、1996年から2015年までの20年間でドンの対米ドル価値は半減している。
特に国内取引において外貨建てが許されていないので、輸入材料を使用してベトナム国内に製品を販売するビジネスモデルでは、為替の影響を大きく受けることになる。
1ベトナムドン=およそ0.00467円(2020年3月現在)