スペインの旧植民地であった国々に多いペソをコロンビアも通貨呼称として使用している。
ハイパーインフレに襲われた南米諸国のなかで、コロンビア・ペソは例外的に落ち着いているが、長期にわたる内戦や麻薬組織による殺人や誘拐のため、危険な国のイメージが強い。
政情も落ち着きつつあり、石炭、石油、天然ガスやエメラルドなどの豊かな鉱業資源、バラやカーネーションなどの花卉やコーヒーなどの農業資源、標高差の大きな国土に世界遺産が6つもある観光資源に恵まれており、Facebook, Google,マイクロソフトなどのIT企業の進出もあり、 経済的に復興基調である。
とはいえ、一般旅行者には決して安心できる治安状況ではないので、外務省の渡航情報に注意するとともに、現地では不必要な外出は避けるべきである。
ときおり、米ドルをペソに替えてほしいという人物が声をかけ、両替店よりずっと良いレートを提示し、両替するだけで儲かる話をすることがあるが、麻薬取引など不法に入手した米ドルのマネーロンダリングの可能性もあるので近寄らないほうが無難である。
1コロンビアペソ=およそ0.0309円(2020年3月現在)