超大国アメリカの国力に裏付けられ、基軸通貨として、または国際的観光地での手軽な決済手段として、世界で最も多く使用されている通貨である。
世界一の流通量と基軸通貨であることから、為替市場においては急激な変動が少なく、安定している通貨といえる。
エクアドルやエルサルバドルなどに至っては自国通貨を廃止し、アメリカ・ドルを公式な通貨として採用している(ドラライゼーション)。
支払い手段としてはカード、現金のほかに、日本では普及したことのない個人用小切手が、アメリカでは広く使われている。
チップ社会のアメリカで、特にレストランなどでチップを忘れると、追い掛けられることもある。
レストランではチップも現金でなくカードの明細に上乗せして払うことも多い。
ホテルの従業員などに現金でチップを渡す際は、硬貨でなく1ドル以上の紙幣を用いること。
1ドルのことを俗に「バック(雄鹿または鹿皮)」と呼ぶのは、植民地時代にアメリカ先住民がヨーロッパからの入植者たちとの取引の決済手段として鹿皮を用いていたことにちなむといわれる。
1アメリカドル=およそ109.8円(2020年2月現在)