従来の各国の通貨に代わって2002年に導入されてから、ユーロは、アメリカ・ドルに次いで、世界の外為市場で最も多く取引される通貨となった。
準備通貨としての重要性もアメリカ・ドルに次ぐ地位にある。
EU(欧州連合)加盟国は27ヶ国、そのうちユーロ導入国は19ヶ国である。(2020年2月現在)
またEUに加盟していない6の国と地域でもユーロを導入している。
イタリアでは「エウロ」、フランスでは「ウーロ」、ドイツでは「オイロ」等、各国でユーロの発音が違う。
ユーロを導入するためには、物価の安定性・政府の財務状態・為替相場の状況・長期金利の4つの基準を満たさなければならず、日本は失格である。
また、導入後には単年度財政赤字がGDP比3%以下、累積発行残高が同60%以下という安定・成長協定を守らなければならない。
ユーロの導入によって、ユーロ圏内の企業は人件費削減や為替手数料が無くなるなどのメリットを得たが、EU圏内での経済格差が拡大するデメリットも生じた。
紙幣のデザインは統一されているが、紙幣に印刷されている番号の先頭の文字によって、印刷された国家が判別できるようになっている。
硬貨の片面は各国で異なる。
紙幣にはユーロ加盟国の建物は描かれておらず、架空の建物が描かれている。
これは色々な国がユーロを使用するため、一つの国を特定しないためである。
1ユーロ=およそ118.9円(2020年2月現在)