1858年にカナダは、取引額の多い米国の10進法通貨であるドルに合わせるため、カナダポンドからカナダドルへの切り替えを行った。
地理的に近い米国との取引が大きいため、米ドルとの実需取引が多く、米ドル相関性が高い通貨である。
また、世界第2の国土を有し、全世界の埋蔵量の15%を占める原油やその他の鉱物など資源に恵まれているため、原油価格にカナダドルが連動するなど資源国通貨とされている。
同じ資源国通貨である豪ドルに比べて金利が低く安定感があるため、FXでは、あまり激しく動かず、比較的落ち着いた通貨とされている。
GDPも高く、財政も安定しているので安定的な通貨として、リスクオフの場合に人気が上がる。
米ドルはカナダでそのまま使用できるが(お釣りはカナダドルで戻る)、逆にアメリカではカナダドル紙幣や硬貨は受け取りを拒否されるので、カナダドルは旅行中に使い切る方が良い。
2018年3月に流通開始した10ドル紙幣には、アフリカ系女性活動家の肖像が採用されている。
1カナダドル=およそ82.82円(2020年2月現在)