アルゼンチンペソは、世界情勢や政情不安等を受けて、過去4回デノミ(インフレーションなどにより、通貨金額の桁数表示が大きくなると経済活動に支障をきたすので、その解決のために通貨の単位を変更すること)が実施されている。
そのインフレによる混乱に加え度重なるデザイン変更紙幣に対する信頼感が全般的に落ちている。
インフレの進行を受け、補助単位センターボを廃止してペソに統一する方向で進んでいる。
2016年~2017年に発行された20、200、500、1,000ペソ紙幣は世界的にみても珍しい縦長のデザインとなっている。
2ペソ紙幣は2018年4月で使用出来なくなり、5ペソ紙幣も2020年2月で使用出来なくなり実質コインと置き換わった。
92年に導入された現行のペソは当初、1ペソ=1米ドルに固定されていて、各紙幣にもその旨が記載されていた。
固定相場制廃止を受けて2002年から発行されている紙幣には、その文言はない。
全金種の紙幣が同サイズであるのは米ドルと同様である。
1アルゼンチンペソ=およそ1.654円(2020年3月現在)