アンゴラ共和国は、アフリカ南西部に位置する。1975年に独立した。
2002年まで内戦が続いたが、石油やダイヤモンドなど豊富な資源があることから急激な経済発展を続けている。
その一方で、1,000万を超える地雷や、急激な経済成長により首都ルアンダの物価が世界一高いなど、課題も多い。
1975年の独立以後、現行通貨が1999年に導入されるまでのおよそ25年の間に4回も通貨が変更されており、ISO(通貨コード)もそのたびに変わっている。
はじめの通貨「アンゴラ・エスクード」は宗主国ポルトガルの旧通貨と名称を共にしていた。
その後1977年以降、「クワンザ(現行のクワンザとは交換比率が違う)」、90年に「ノボ(新)・クワンザ」、95年に「レアジュスタード(再調整)・クワンザ」、99年に再び「クワンザ」と変更している。
このうち「再調整クワンザ」は1,000分の1、現行のクワンザへの変更は実に100万分の1のデノミネーション(インフレーションなどにより、通貨金額の桁数表示が大きくなると経済活動に支障をきたすので、その解決のために通貨の単位を変更すること)を実施した。
これは90年代にアンゴラを襲った猛インフレのためである。
硬貨の10センティモ、50センティモは、小額であるため実質使われない。
1アンゴラクワンザ=およそ0.212円(2020年3月現在)