モーリタニアでは、1960年の独立以後も、西アフリカおよび赤道アフリカの旧フランス植民地国と同様に、統一通貨CFAフランを使用していたが、1973年脱退して、自国通貨ウギアを発行するようになった。
CFAフランのCFAはかつてはフランスアフリカ植民地の意味であったが、現在では読み替えて、アフリカ金融共同体になっている。
CFAフランはユーロとペグ(固定相場)されているが、ウギアはペグされていない。
モーリタニアはアフリカ北西部に位置し、国土の2/3がサハラ砂漠内にあり、農耕に適した土地は少ない。
ちなみにラクダの保有数160万頭は世界シェアの7%で第4位の国である。
国連に後発発展途上国(LDC)と認定され、世界で最も貧しい国の一つとされている。
漁業はタコ・イカなどの好漁場があり、タコはモロッコと並んで日本の輸入タコの大産地になっている。
鉱業は鉄鉱石と沖合の油田である。
2018年1月、ウギアは1/10に切り下げ(デノミネーション)され、紙幣はポリマー製(プラスチック)に替わった。
それに伴い、ISO通貨コードはMROからMRUに改訂された。
1ウギア=およそ2.779円(2020年3月現在)