「スム」は、旧ソ連邦国ウズベキスタンの公用語であるウズベク語で「純金」を意味する。
1991年のソ連崩壊を受けて独立した後も、しばらくはソビエトルーブルが通貨として使用されていたが、ロシアが新ルーブルを発行したのを機に1993年、独自通貨としてスムを導入した。
もっとも、ソ連時代からウズベキスタンおよび同じテュルク系統の言語を用いる近隣諸国では、ルーブルのことを「スム」または「ソム」と通称していた。
90年代には年1,000%に達する猛烈なインフレに襲われたが、2000年代に入ると1桁台の率にコントロールされるようになった。
インフレが収まったあとも2013年に5,000スムが発行されるまでは1,000スム(当時のレートで50円程度)が最高額紙幣であったため、日常の買い物にも札束を持参し、店では札束の厚さで金額を推計していたという。
2017年に10,000及び50,000スムが発行され、さらに2019年2月には100,000スムが発行された。
硬貨はあるが現在ほとんど使われておらず、紙幣も日常で使われるのは100スム以上である。
ウズベキスタンは人口の9割がイスラム教徒とされているが、極めて世俗的であり、地域にもよるが女性の服装はおおむね自由。
飲酒も禁じられていない。
むしろワインの生産で名高く、有名なワイナリーも存在する。
1ウズベキスタンスム=0.011円(2020年3月現在)