カザフスタン・テンゲはCIS、旧ソ連邦国家の中では一番遅く、1993年にロシア・ルーブルに替わって導入された。
「テンゲ」とは目盛りを意味し、「均等、等しい」という「teŋ-」を由来としている。
2015年より変動相場制を採用している。
それまでは通貨バスケットによる管理変動相場制であったが、ロシアルーブルと中国元という二大貿易国の通貨切り下げにより、テンゲも事実上切り下げである変動相場制の移行以外の選択肢はなかった。
移行した8月20日の1日でテンゲは対ドル23%切り下がった。
ロシアの宇宙基地のあるバイコヌールは、ロシアの租借地になっており、ロシア・ルーブルが流通している。
カザフスタン共和国はカスピ海などの湖には接しているものの、海には接していない世界最大の内陸国である。
カザフスタンは、ソ連時代に核実験場があったが、独立後は、核兵器を放棄した。
鉱物資源に恵まれた国であり、天然資源依存国である。
首都は、アルマトイではなく、アスタナである。
この新首都は、黒川紀章の都市計画案に基づいて開発されている。
1990年以来ナザルバエフ大統領が事実上の独裁を行っている。
1カザフスタンテンゲ=およそ0.263円(2020年3月現在)