セディとは、ガーナの部族語で、過去に通貨として使用していた「タカラガイ、宝貝」という意味である。
ガーナは1957年サハラ砂漠以南で最初に独立した国である。
植民地時代は黄金海岸と呼ばれたように金やダイヤモンドを産出する。
また、チョコレート菓子の商品名に国名が用いられるくらいカカオ豆の生産で知られる。
1966年のクーデタ以降疲弊した経済の再建を試みたが長期にわたるインフレーションに見舞われ、2007年旧セディ10,000に対して1新セディと交換するデノミネーションを行った。
野口英世が高熱病の研究中に倒れた地としても日本人にはよく知られている。
対日感情は良く、日本政府も手厚く海外援助を行っている。
2007年から沖合で海底油田の発掘が始まり、経済に大きな影響を与えようとしている。
経済復興に伴い、原油やダイヤモンド絡みの詐欺事件も多発するなど治安も悪化しているので、旅行者は注意すべきである。
特にデノミ前の旧通貨を悪用した釣銭詐欺に要注意である。
1ガーナセディ=およそ19.92円(2020年3月現在)