コンゴ民主共和国は、ベルギー領コンゴから1960年コンゴ共和国として独立したが、1967年まで、コンゴ・フラン(旧)が使用されていた。
1967年に、1ザイール=1,000フランのレートで、ザイール(コンゴ民主共和国の前名)が発行され、その後1997年コンゴ民主共和国となりコンゴ・フランに呼称を戻した。
その際の交換レートは1フラン100,000ザイールであった。
最初のコンゴ・フランはベルギー・フランと等価であったため、高額な通貨のイメージがあるのか、日本でも2012年から13年にコンゴ・フランを使った詐欺事件が頻発した。
当時実勢レートで43円の500コンゴ・フランを10万円で売っていた例もある。
コンゴはダイヤモンドなどの鉱物資源に恵まれるが、度重なる内戦で経済は壊滅状態にある。
農業ではコーヒーの生産に力を入れている。
ベルギーのチョコレートが有名なため、旧植民地のコンゴが良質カカオの生産地と言われるが、これは誤りで、コンゴにはカカオに適した環境はない。
ベルギーは他国の植民地より種々のカカオ豆を調達したので、ブレンド技術が向上して品質の良いチョコレートを生産するようになったというのが真相である。
1コンゴ・フラン=およそ0.0614円(2020年3月現在)