スリランカ・ルピーの一番の特徴は高金利通貨であるということ。
通貨というより国全体が高金利である。
当然為替は弱い。
2008年~2017年の10年間で、スリランカ・ルピーの対米ドルレートは1米ドルあたり105ルピーから155ルピーに下落している。
対円レートでも10年間で約25%の下落(スリランカ・ルピー安)である。
一方、スリランカ国内の定期金利は年利10%を超えている。
10年間定期預金で運用すれば利益が出ていることになる。
スリランカ・ルピーのみならず、米ドル預金の金利も、普通預金で1.5~2.0%、定期預金で3%を上回っている。
スリランカは外国送金の規制は強いが、外国人がSIA(Security Investment Account)をスリランカ国内の銀行に開設し、そこに送金した資金に関しては、金利や配当といった成果物も含めて容易に自分の国外口座に送金可能である。
逆に、富裕層の国外への資産逃避を防止したい日本当局の送金規制の方が強い。
今後、資産数千万円の高齢者の逃避先になり得る可能性が強い。
1スリランカルピー=およそ0.605円(2020年2月現在)