ソロモン諸島はオーストラリアの北東に位置し、大小たくさんの島々からなる。
1978年にイギリスから独立した。
他民族多文化国家であるソロモン諸島では「エスニッック・テンション」と呼ばれる民族紛争が1998年から2003年まで5年亘り繰り広げられ、経済を打撃、国家財政は破綻状態となり、後発開発途上国に指定されている。
財政は慢性的な赤字状況。
自給自足と貨幣経済が併存しているが、武力抗争後は貨幣経済が低迷、近年やっと林業生産の伸長にけん引されて立ち直りの途を歩んでいる。
特記すべきユニークな点としては、国家が発行するソロモン・ドルが現在ではほぼ国内全土で使用できる一方で、今でも原始貨幣としてイルカの歯が使用されている(特にマライタ島にて)。
多くの品々が輸入に頼らざるを得ないため、全体的に物価は高く、さらに年々上昇している。
ソロモン諸島ドルのレートは近年安定して推移しているが、社会不安がいつ襲ってくるかもしれない状況は払拭できない。
1ソロモン諸島ドル=およそ12.629円(2020年3月現在)