キャッシュレス化を目指す北欧諸国の一つであるデンマークでは、政府の音頭の下、現金決済から電子決済への移行が急速に進んでおり、その非現金決済率は8割にも上る。
1980年代から銀行が発行するデビットカードが普及している。
総発行枚数はデンマークの総人口とほぼ同じで、デンマーク国内のほとんどの店で使用できるなど、世界的に見ても電子マネー最先進国の一つである。
2030年までに現金を廃止する計画が動き出したことも報道されている。
課題はスキミングなどの防止だが、官民挙げて対策の研究と実施に取り組んでいて、リスク低減は時間の問題といわれる。
次第に過去の物となりつつあるデンマーククローネの紙幣や硬貨だが、紙幣の選び抜かれた5色のパステルカラーや、デンマークの主要な橋と、橋の近くで発見された先史時代の出土品を描いたデザインは、現代と過去をつなぐ「芸術品」の趣がある。
1、2、5クローネ硬貨は、日本の5円、50円硬貨と同様に穴があり、世界的にも珍しいデザインである。
ユーロに小幅でペッグしている。
1デンマーククローネ=およそ16.04円(2020年3月現在)