1993年それまで流通していた南アフリカ・ランドに代わる通貨としてナミビア銀行が発行しているナミビア共和国の通貨である。
ナミビアの国名は世界遺産であるナミブ砂漠に由来しており、ナミビアは観光の他、牧畜やダイアモンド、ウラン、亜鉛などの鉱業が主たる産業である。
ナミブとは「隠れ家」もしくは「何もない」という意味で、一般日本人が観光以外で旅行するケースは稀であろう。
ナミビアはドイツ領南西アフリカと呼ばれていた時代があり、アフリカには珍しいドイツの旧植民地であり、現在もドイツ語が商業言語として通用するなど、ドイツとの繋がりは強い。
GNI5,190米ドル(2015年世銀)と比較的高いが、貧富の格差を示すジニ係数が最大の国である。
通貨的には、1990年の独立後も、南アフリカ共和国の影響が強く、ナミビア国内で、南アフリカ・ランドが1対1の等価で合法的に通用しているので、為替動向は南アフリカ・ランドと同一である。
1ナミビアドル=およそ6.988円(2020年3月現在)