ハイチは中央アメリカの西インド諸島に位置する共和制国家である。
「グールド」はハイチの公用語の一つであるフランス語で銀貨の意。
現在流通している紙幣には、ハイチの歴史上の偉人や重要な建築、国章などが描かれている。
通貨の特徴よりも、ハイチではその使用環境に注意が必要である。
銀行から帰る途上などで、後をつけてきた強盗に襲われる事件が多発している。
日本国外務省も、ハイチでの現金利用に際しては防犯に最大限の注意を払うよう呼び掛けている。
現金決済がまだ一般的であるとはいえ、主要ホテルやレストランなどではクレジット/デビットカードの使用が大抵は可能であり、現金使用よりも推奨される。
ハイチの通貨はグールドだが、現地ではハイチ・ドル(H$)という単位も存在し、一般の商店などでは、グールドと併せてハイチ・ドルで値段を表示している所も多い。
これは1989年まで5グールド=1米ドルにペッグ(固定相場)されていたことにちなみ、レートが大きく変わった現在でもその考え方だけは残り1ハイチ・ドルは5グールドである。
2020年3月現在で1米ドル=およそ90ハイチグールドのため、その差は18倍にもなる。
1ハイチグールド=およそ1.145円(2020年3月現在)