モルディブはアジアのインド洋にある島国である。
モルディブでは、13世紀まで宝貝が通貨であった。
世界史で有名な旅行家イブン・バツータも、40万個の宝貝が1ディナール金貨に相当すると記述している。
その後、銀貨、金貨の時代を経て、ルフィアの時代になった。
ルフィアとは、サンスクリットのルピア(銀の重さ)に由来する。
1ルフィアの対米ドル中心レートは1米ドル=12.85ルフィア(2011年4月時点)で上下20%の範囲の変動が許されている。
モルディブの経済は観光に大きく依存しており、税収の90%以上は観光に関連するものである。
1,190ある島のうち、人が住んでいるのは198だけである。
全体に海抜の低い島だけで、地球温暖化による水没の危険が大きい。
島国であるが、近海での漁網を使用した漁業が禁止されているので、海産物も輸入に頼っている。
貧困や疫病の撲滅にはほぼ成功しているが、経済が首都マレへの一極集中で、他の島の経済繁栄策を模索している。
インド系の国の特徴として、女性への性差別の解消も課題である。
1ルフィア=およそ6.778円(2020年3月現在)