モロッコ・ディルハムは、アフリカ大陸の西北部にあるイスラム教の王国であるモロッコ王国の通貨である。
旧宗主国フランスの影響が強く、補助通貨はサンチームとフランス風である。
雄大な砂漠もある大西洋と地中海に面したこの国は、風光明媚な観光の名所が数多くあり、観光立国でもある。
日本にはタコなどの水産物を輸出している。
農業と水産業の他は軽工業中心の産業構造である。
ヨーロッパの人々には最もアフリカをイメージさせる国である。
アルジェリア、チュニジア、エジプトなどアラブの春で政治体制の変わった国と違い、権力は弱まったものの王政は維持されている。
イスラム教では、利子目的に金を貸すことが禁じられているために、金利という概念はないことになっている。
日本人は観光目的で訪れることが多く、旧都市のスーク(迷路のような市場)は、映画のシーンのようであるが、ガイドを装い金をせびるものやスリも多いので、警戒は怠らないようにしなければならない。
1モロッコディルハム=およそ11.23円(2020年3月現在)